きしのし

定年が近いおっさんの日記です。旅行、鉄道、ポタ、メシ多めです。

島原半島

長崎に行ったついでと言っては何ですが・・・以前から島原半島には行ってみたかったので諫早から車を借りて巡ってみました。

最初は雲仙温泉で「地獄めぐり」です。日本各所に「地獄」はありますが、こういった火山活動を見学するのは活発な火山活動を感じることができるので大好きです。

地獄の売店では温泉タマゴを売っているのですが、残念ながらミニマムオーダーが2個からなので諦めました(一人で二個は多いと思います)。売店近所にはネコがたむろしているのですが、地面が温かいのでべたっとお腹をつけて動きません。

 

 

「大叫喚」ってすごい名前です。

 

「地獄内は危険です」ってなんかパワーワード。危険でない地獄があるなら見てみたいです。

 

ねこ様ははらぺったりです。地面が温かいためと思われます。

島原半島は棚田や棚畑が点在しています。狭く急峻な土地を開墾して農業をするのは大変だと思います。というか長崎県には平地がないと思います。その昔、肥前の時代は佐賀平野があったのに明治になって佐賀が長崎県から分離独立した時に平地を持っていかれて山と島しか残らなかったということなんでしょうかw。どこも海と山が近いのが特徴だと思います。

耕作がまだですが見事な棚田です。

棚田は耳馴染みですが、棚畑ってのはあんまり聞かないような気がします

島原半島といえば雲仙で、雲仙といえば火山と火砕流です。もう数十年前になりますが、当時は大きなニュースになりました。

現地では記念館的なものもできて記憶を残していく取り組みをしていました。全体的な取り組みは良いと思いますが、記念館はイマイチです。再現ドラマの上映とかも行っていたのですが、「火砕流とは」といった基礎的なことも展示がなかったようですし「火砕流ってすごく怖い」という展示ばかりで防災の観点での展示がほとんどありません。1000円も取るのにコレですか?といった感じです。

ちなみに火砕流にはいくつか種類がありますが、雲仙はムラピ式火砕流(メラビ崩壊型火砕流)です。溶岩ドームが崩壊して発生する火砕流で、土砂崩れの溶岩版のような感じです。自分としては噴煙柱崩壊型の火砕流を見てみたいのですが、このタイプの火砕流は規模が大きくなりがちなので、発生しないに越したことはないです。

それはともかく、大野木場小学校にも行ってきました。小学校は火砕流にやられたのですが、実際には火砕流本体ではなくサージにやられたので土砂に埋まることなく建物が残っています。また、サージも比較的温度が低かったようでガラスや窓枠が残っていました。それが逆に災害をイメージすることができるので残しておく価値はあると思います。いずれにしても大野木場小学校と隣接する砂防ダムのあたりは無料なのに内容が充実していました。

最後は有明海干拓事業の水門のあたりの道路を通って、果物シリーズのバス停めぐりをしてみました。水門の道路は数キロにわたって一直線で左右に海が見え、ちょっと日本離れした景色だと思います。果物シリーズのバス停もたくさん設置されていました。このあたりで日が暮れたので諫早にもどり、さらに電車で長崎に行って宿泊しました。

両側が海で一直線の道路は日本ではなかなか無いと思います。

有明海(の向こうのほうの山)に沈む夕陽です

いちごちゃんバス停発見!

みかん?柿?

全体的には充実した一日でしたが、借りた車がタバコ臭くで参りました。本来禁煙のはずなんですがエアコンつけるとヤニ臭さ満点で窓開けて走る羽目になっちゃいまいした。なんだかねぇ・・・

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