斜面移送システム てんじんくん
長崎に行ったら見てみたかった「斜面移送システム てんじんくん」を見てきました。斜面移送システムとは、階段を上り下りするエレベータのような乗り物です。坂の街の長崎には斜面移送システムが三箇所あるようですが、現役なのは「てんじんくん」だけのようです。
操作するには住民に発行している専用のカードが必要なようで、居住者以外が乗ることはできません。私が訪問したときには利用する人がいなかったため実際に動作するところは見学できませんでしたが、レールや箱をじっくりと眺めてきました。
レールは急斜面に対応するためにラックレールでケージ(箱)は写真のようにクローズドにはならずに開放的です。ラックレールの他に電力レールもあり、ケージとモータに給電(とアース)をしています。さすがに電極むき出しだと危険なので実際の端子はカバーの奥に配置してあります。
発想は良いしお年寄りには便利だと思うのですが、微妙に中途半端です。上下両方の駅(?)が階段の途中です。利用するためには乗車前後に階段を数段上下しないといけません。「あと少しだけなんとかならなかったの?」と言いたくなります(たぶん幅が不足しているんだと思います)。
ともあれ、珍しい乗り物をじっくり眺めて幸せでした。
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