きしのし

定年が近いおっさんの日記です。旅行、鉄道、ポタ、メシ多めです。

相続開始

義父の逝去に伴い相続が始まりました。最初の作業は大雑把には以下だと思います。

  • 所有財産の確定(借金を含む)
  • 戸籍集めと相続人の確定

財産については家探ししないといけません。通帳や権利証の場所なんて親子でも話をしないと思いますので文字通りの家中を探します。タンスの引き出し、布団の下、棚の奥等を探った結果、保有財産は銀行預金と自宅マンションだけで土地や有価証券は無いようです。また、幸いなことに負債も見つかりませんでした。生命保険も契約した痕跡はあったのですが、どうも年齢上限に達していて自動解約になっていたようでした。

割りと身綺麗なのですが問題は銀行口座が全部で7つもありました。1つの手続きでも面倒そうなのに7つもあったらと目がくらみます。また、大手の銀行だけではなく地元の信用金庫とか農協とかもあって手強そうです。メインに使っている銀行は2つだけで、残りは定期預金には残高があるのですが、普通預金の残高は微々で単純に貯蓄用のようでした。

相続人の確定のためには出生から死亡までの全ての戸籍謄本あるいは除籍謄本が必要なのですが、取得できるのは直系親族のみで私では取得(申請)できません。奥さんが申請する必要があります。そもそも今の本籍地すら不明なのに過去の本籍地なんか我々が知る由もありません。わかる部分から手繰り寄せて全体を洗い出すことになりますが、この作業を我が家では「おとぅちゃんクエスト」と呼んでいました。

最初は出身地で義父の実家のある袋井市が本籍地だと睨んで本家(?)からの年賀状の住所を頼りに戸籍謄本を求めて袋井まで出かけたのですが、そもそも該当の住所が無いとのことで撃沈寸前。担当のかたといろいろ相談していたら「ひょっとして」と機転を効かせて探し出していただきました。どうも土地に分割があったらしく住居表示が変更されていてシステム的に見つからなかったようです。結果、戸籍謄本ではなく除籍謄本が出てきました。というわけで袋井市は本籍地ではないことが判明したのですが、除籍謄本が出土したので前と次の本籍地がわかりました。

 

こうやって芋づるに調べていって、最終的には袋井市→杉並区→袋井市川口市→現住所 と本籍を移動させていたことが判明し、全ての市役所/区役所に行き全ての戸籍謄本/除籍謄本が取得できました。

謄本取得の申請の際には除籍謄本(or 戸籍謄本)だけを取得するのではなく「相続で必要なのであるもの全てをください」と窓口でお願いしたほうが良いと思います。最近の謄本だと移動前の住所が記載されていなかったりするので除籍謄本と(あれば)改正前原戸籍も取得することをおすすめします。

それにしても古い戸籍は活字ではなく手書きだったりするので味があります。文字も掠れていたりしますし、達筆で読めないものもあります。

エストの成果は義父の出生から逝去までの連続した戸籍の取得と相続人の確定でした。隠し子がみつかるとかの波乱はなく相続人は義母と私の奥さんの二名で決まりです。

//